またビンズン新都市付近の医療施設について、実際の医療施設の様子を確認した。この付近で有名な病院の一つとして、公立のBinh Duong General Hospital が挙げられる。現地でヒアリングをおこなった結果、当該医療機関への信頼性は高いようである。一方、民間医療施設については同様に調査をした結果、それぞれに特徴があることがわかった。ビンズン省内初の民間病院と言われているBinh Duong Private General Hospital については、やや老朽化している印象はあるものの、省立病院で治療をした高齢者の療養型の病院として利用されることが多いとのことだった。療養型として利用される理由のひとつとして、入院時に個室が利用できる点が挙げられた。調査した民間の医療施設はすべてベトナムの公的健康保険が利用できるようである。また、休診日をほぼ設けておらず、月曜日から日曜日までの営業となっていた。診療時間はそれぞれさまざまであり、小児科を持つ施設は遅くまで営業していた。本事業の対象となるビンズン新都市内の医療施設の状況については、北側辺縁にベトナム資本の民間複数科診療所が１施設開設しているのみで、ビンズン新都市で生活もしくは活動する人々にとって、利便性が高い所在とはなっていない。