1-2 ベトナムの医療システム ベトナム の人口は 2011 年度で 約 8,700 万人であり、 24 歳以下の若年層は約 24 %、 65 歳上の高齢者層は約 7 %である。ベトナムには 54 の民族が在住しており 、 最も多い キン( Kinh )族 が 全人口の 8 割以上を占めている。また、全人口の 8 割以上が都市部に居住している。ベトナムでは、1992年策定の「Constitution of the Socialist Republic of Viet Nam」において、すべての 国民が 医療サービスを授受する権利を有すると記載されており、また1989年策定の「 Law on People’s Health Protection and Care 」、2005年策定の「Law on Pharmacy」 などの各種医療に関する法律により、国民の健康について規定されている。これらの健康・医療に関する法整備や戦略の策定は 保健省 Ministry of Health: MOH によって行なわれて いる。現在の医療政策の中心は、 MOH が策定した Five year health sector plan (2011-2015) であり 、プライマリケアの拡充や感染症予防に対して予算を多く配分するほか、学校保健や妊産婦ケア、高齢者医療などに注力すると記載されており、この戦略に基づいて医療資源の配分と提供が実施されている。 また ベトナム政府にとって最も大きな目標の一つに 、 UHC (Universal Health Coverage) の2020年までの達成があり、この実現に向けて社会保障制度(national heatlh insurance scheme) の整備が進められている。
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