①市場環境調査 ベトナムの介護の現状を把握するために、文献調査、国内有識者へのヒアリング、現地視察調査を実施した。調査の結果から、ベトナムにおいては、介護という概念もなく、まだ老人介護施設が一般的でないことが分かった。ベトナムは将来的には日本よりも速いスピードで高齢化が進むことが予想されているが、現状においては、現地で介護サービス事業を展開するには時期尚早であると判断した。さらに、介護人材を現地で育成しても、教育を受けた人材を受け入れる場所がまだ現地で用意されていないため、まずは育成した人材を受け入れる場所を日本やシンガポールなど介護人材のニーズが高い地域で用意する必要があると考えた。介護教育を受けた人材のニーズが高まれば、介護を学ぶ人の数もおのずと増え、介護という概念も現地で普及、定着していくと考えられる。数年後、日本やシンガポールで経験を積んだ介護人材が、高齢化の進んだベトナムに戻り、教育者やリーダーとなることを期待して、本事業を実施することとした。しかし、現状のベトナムにおいては、日本式の介護教育を学ぶインセンティブがないため、教育後の認定制度など検討する必要がある。
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