ブラジルにおける対GDP医療費支出は約9%%(WHO、2012年)と、世界平均の約15%を大幅に下回っている。支出割合としては、公的医療支出が約半分、残りの半分を民間医療保険と個人負担が分け合う。2011年まで一貫して増加傾向にあった医療費支出総額は、民間支出が減少したため2012年には減額に転じた(図表・5)。公共医療の財政予算が増える見込みのない中、公共医療サービスの提供能力は限界がある。内需の堅調な推移による経済成長や雇用創出に伴う失業率の低下によって国民の所得水準は向上し、国民の過半数が中間所得層に移行したとはいえ、この間の経済の落ち込みもあり、民間保険の保険料負担は決して軽くない。
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