日本式大腸がん検診システムの一つの重要なポイントは、高い精度での便潜血検査にある。そのためには、日本はもとより欧米で認知されてきた免疫法による便潜血検査を行うことが必須であると考えられる。但し、特に公立の病院では、医療機材の購入は一般的に入札を通して購入される形となり、入札の条件(製品仕様の規定)によっては、化学法による便潜血検査機材でも応札できる可能性が残る。あるいは、免疫法であったとしても、海外製の低コストだが粗悪な作りの便潜血検査機材で応札されることもでき、結果として日本製の検査精度の高い便潜血検査機材がコスト面で負け、採用に至らない可能性があると考えられる。一般的に公立機関では入札は不可避であることから、化学法、他国製と競合しないようにするための入札対応を検討し、公的医療機関での採用を図っていく必要がある。
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