本年度の実証先の病院は、いずれも日本式大腸がん検診システムを導入展開できる設備や医師を質量ともに有している。但し、ブラジリアでの現地医師との会議の際に提起されたように、南部の大都市以外では、特に内視鏡検査を行うにあたっての設備・人員が十分でない可能性が高いことがわかった。チリでは大腸がん予防に向けた検診を国家プロジェクトとして立ち上げ、現在3つの地域のなかで集団検診を開始し、成果を上げている。日本式大腸がん検診を本格的に普及させていくためには、チリ同様に、ブラジル保健省や地方自治体当局へのアプローチが効果的であると考える。現地政策当局にアプローチするにあたっては、引き続き、コンソーシアムとして進めていくことはもとより、官(日本政府)との連携によるアプローチが必要である。
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