バングラデシュ国内の検体検査室は、全般的には検査設備・感染対策ともに不十分といえる。検査需要に比して検査室インフラは整っておらず、今後の整備が進むと考えられる。さらに、委託検査サービスを行う企業もあり、検査室が不十分な医療機関から外注検体検査を受託している。しかし、例えば血液検体の場合は採血後に長時間経過すると血球成分が崩壊(溶血)するように、検体は採取後、保管条件・時間・搬送条件等を遵守しなければ、検査結果に影響を及ぼすことになる。検査項目や検体によりその取扱い方法や条件は異なるが、全般的にバングラデシュ国内ではこれらのことを遵守することが困難な状況下にあることが多いと考えられ、検体検査需要に比較して供給は不足しており、地方部ではさらに深刻であるといえる。
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