バングラデシュの非感染性疾患に対する政策
 非感染性疾患対策は、保健省が発表している戦略の中でも特に重要な分野として位置付けられている。バングラデシュ国内では、疾病率と死亡率の双方で非感染性疾患が最も多くを占めている。非感染性疾患による経済損失は途上国において深刻であり、バングラデシュも例外ではない。世界経済フォーラム(World Economic Forum)によると、天災や人災、汚職や犯罪、感染症による経済損失は、非感染性疾患による損失の比にならないとの発表もある。また、非感染性疾患に対して適切な対策を実施することによるコストが114億USドルであるのに対して、適切な対策を怠った場合のコストは5,000億USドルとするWHO(World Health Organization;世界保健機関)の試算結果も公表されている。非感染性疾患は罹患すると完治が難しい疾患が多く、治療費が長期間発生することによる患者への経済的負担が重い。加えて、治療過程において、既に不足している病院や医療従事者等の医療資源を多く割く必要がある。こうした状況から、バングラデシュの保健省は、医療サービスの充実という観点だけでなく、経済発展の観点においても非感染性疾患対策を重要視している。
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