調査したバングラデシュの病院では、医療機器の保守管理は故障の都度の修理対応がメインで、定期的な保守メンテナンスは全く実施されていない状況にあることが分かった。またメーカーからの導入機器点検の為の定期訪問や、推奨する管理方法の提案等もほとんどない状況である。高度医療を提供する民間大手のスクエア病院でも、故障時の対策は取られているが、医療機器の予防的な事前の対策はなされていなかった。予防的な保守点検を行うことにより、機器の故障を事前に防ぎ、医療行為に支障が出るリスクを下げることができる。また、正確な医療機器の状態を把握し、計画的な医療機器更新にも繋げることができる。その為には、医療機器安全管理をする人材が必要であり、日本では臨床工学技士がその役割を担っている。
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