■インドネシアの医療環境に関するまとめ 　インドネシアは近年急速に経済成長しつつあり、これに伴い社会インフラ整備も進みつつある。感染症による患者数が減少する一方で、糖尿病、心臓病、がんなど先進国型の疾病構造に移行している。一方で、人口あたりの病床数、保健人材数はASEAN加盟国の中でも少なく、今後も、人材育成、医療インフラ等全てに渡り、支援が必要になってくるであろう。また、同様に予防に対しても同様に支援が必要となる。平成24年度の調査事業のなかで、インドネシア最高レベルクラスAの、Dr.Soetomo病院内視鏡の状況を見ても、保有している内視鏡はほぼ故障しメンテナンスできておらず、わずかに1本の内視鏡が稼働しているのみであったことなどから、特に医療機器の導入や医療スタッフの育成、維持サービスにおける日本企業のノウハウによる介入の十分な必要性がある。