3)パートナー連携と介護施設運営の課題 外資単独でも大型介護施設を運営することは可能であるが、土地の取得や建物の建設が含む場合は現地パートナーとの連携する方が現実的である。また、中国の急激な発展を実感し、日本が持っていた「上から目線」や「偏見」の払拭が必要である。調査団に参加した介護施設経営者は、上海の発展状況と介護施設へのニーズを確認し、安心・安全かつ効率性が高い施設のあり方を検討した。中国から介護職員/実習生を日本に受入れる体制については、家族や親元を離れて効率的かつ快適に介護技術を習得できる環境整備が課題と考えられる。生活様式と文化を踏まえて、日式介護モデルを改良する必要がある。これまで病院のミッションであったターミナルケア(看取り)も介護施設で行えるようにサービス内容を充実させるべきであり、生活介護として、余暇活動のあり方を探ることも課題である。介護職員の祭事や行事に対する思いも理解するべきである。「介護文化」を根付かせるために、「父母感恩」「養老文化」「尊敬孝老」などのスローガンとイラストレーションを敷地外壁に掲示するのは中国的で効果的と考えられる。
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