(3)住居生活スタイルの比較 介護施設の平面計画や住戸間取りを検討する際は、利用者の生活スタイル、文化や心理面が大きく影響する。日本との主な違いとしては、まず室内でも土足が前提であり、住戸の入口を入るとすぐにリビングルームがある構成で、間取りは欧米の感覚に近い。特徴としては、居室面積が大きめで天井高も高くゆったりとした空間が好まれること、入浴の習慣が少なく居室内の水廻りにバスタブがなくシャワーのみのケースも多いこと、中華料理を主体とする厨房はリビングと区切られていること等がある。日中の生活習慣の違いをもとに住居生活スタイルを比較した。中国における高齢者住戸間取を以下に例示した。なお、中国の都市部では、病院で臨終を迎えることが一般的であり、日本のように「看取りまで行う」という介護サービス概念がまだない。
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