インド 生活習慣病による経済損失
インドの成人人口における糖尿病の罹患率は8.7%(2015年)、世界平均の6.7%よりも高水準である。平均的な発症年齢は42.5歳(2011年)と日本や欧州と比較すると10年ほど発症年齢が早く、親や稼ぎ手世代として最も重要な労働者人口の年代に発症している。また、国際糖尿病連合(IDF)は糖尿病に関連した死者数は年間100万人を超え、世界2位であると発表している。糖尿病を始めとした生活習慣病の増加は、インドの経済成長に膨大な損失を及ぼすと考えられる。世界経済フォーラム(WEF)とハーバード公衆衛生大学院の研究によれば、糖尿病、心血管疾患、慢性呼吸器疾患及びがんの生活習慣病に伴うインドにおける経済損失は、2012年から2030年までの間で合計3兆5,500億ドルに及ぶと推定されている(図表14)。これは生活習慣病の治療に伴う医療費の負担、及び生活習慣病の発症に伴う労働生産性のロスを用いて試算されたものである。
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