本項における評価を総合すると、インドの3次医療施設に対して日本の高度放射線治療を導入、普及させていく為に必要な支援は、以下のとおりとなる。 (1)人材育成 3次医療機関において人員配置は十分になされ、高度な放射線医療に関する医療技術も十分に擁しており、基本的な人材育成、人員増強の支援は不要である。よって、現有人員に対して日本式高度放射線治療特有の医療技術を移転することに特化した人材育成支援が必要となり、研修後の研修者からの要望では、 ①今回のような初期理解の研修の継続的な開催(日本式高度放射線治療の理解者の増加) ②次のステップの研修の開催(より具体的な実習や症例見学による特有技術の習得) ③現地での研修開催 ④遠隔医療システムを活用した研修開催 ⑤インドでのシンポジウム開催(日本だけでなく、各国の医療機関の経験も披露し、日本の高度放射線治療のプロモーションとインドでの需要喚起を図る) 等があり、これらを組み合わせた支援を継続することが必要と考えられる。
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