中国では個人医療情報の保護に関わる法体制の構築途上にある。2009年に発表された《インターネット医療保健情報サービス管理方法》では、主にインターネット上で医療情報を提供する主体に対する申請用件や管理方法などが規定されている。個人情報の取り扱いについては、「非医療機関は電子カルテや健康プロファイルを保存・処理してはならない」と触れられているのみである。その後、ネット系医療健康サービスが発達した現在でも、一般企業など非医療機関が扱う個人医療情報に関する明確な法規制は見られない。実際の状況としては、医療でない「健康系」アプリのデータは中国電信などのサーバーに保存を委託するなど、非医療機関が健康系情報をクラウドで保存しているケースが多く、少なくとも健康系情報に関して、現時点では法規制の重点とはなっていないと考えられる。
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