放射線治療(外部照射)に求められることは、治療に必要な放射線量をがん細胞に正確に集中させ、かつ周辺の正常組織への影響を少なくすることである。そのためには、まず、がん細胞の存在範囲を正確に把握し、次に、がん細胞に放射線を正確に集中させる必要がある。がん細胞の存在範囲を調べるには、CTやMRIなどの画像診断装置が必要となり、また、がん細胞に放射線を正確に集中させるためにはリニアックなどの外部照射機器に加え、がん細胞と正常組織の位置関係を把握して治療計画通りに放射線を照射するためのCT・X線シミュレーターや、最適な照射範囲や照射方向を決めるための放射線治療計画システムが必要となる。今回の調査では、インドにおける放射線医療機器の需給状況として、外部照射機器(リニアック)の需給状況を調べた。画像診断装置など、関連する医療機器のインドにおける需給状況については、今回調査からは明らかにならなかった。
よくある質問をご覧いただき、ご質問が解決しない場合は、下記お問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。