![インド がん治療費の原資](/files_search/224/1/26fy_mhi_tagcards_16_16_224_1.jpg)
医療保険が普及していない状況では、がん等の罹患による高額医療負担は、患者にとって大変大きな重荷となる。5州(Aizawl, Bikaner, Kolkata, Thiru’m, Munbai)を対象に調査したKesavan Sreekantan Nair, 2013によれば、がん治療費の原資のうち医療保険は6%程度であり、半分以上は、借金及び土地・家畜等の売却により捻出されている。Aizawlでは保険によるがん治療費捻出割合が20%近くあり、借金及び土地・家畜等の売却によるがん治療費の捻出は全体の1/4程度に留まる、といったような例外は一部あるものの、地域別に見てもこの傾向に大きな差はない(図表2-11)。また、Mahaletal., 2010によれば、がん患者を抱え壊滅的な支出を経験したことがある家族は50%に達し、25%は医療費負担により貧困層に転落していると報告されている
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