a.メディファンド(Medifund) 1993年4月に保健省が創設した生活困窮者に対する医療費補助を目的とした基金で、セーフティーネットとしての位置づけである。公立病院の医療費の支払いにおける補助であり、メディセーブ、メディシールドに加入できない、あるいは残高が残っていない貧困層向けに適用される。2001年4月からは、病院での治療だけでなく、ボランティア団体が運営するステップダウン施設にもメディファンドの利用が認められるようになった。また、2008年4月よりリハビリや在宅治療などの中長期医療(ILTC)の患者にもメディファンドの補助が適用されるようになった。設立当初の基金はS$ 2億 (173.3億円) だったが、政府予算の剰余金から毎年積み増しされて、2012年3月末時点で基金はS$ 17億 (約1473.2億円) まで拡大している。メディファンドの運用利益をメディファンド利用対象施設に補助金として給付し、各施設はその補助金で生活困窮者に医療サービスを提供する。メディファンド利用対象施設にはメディファンド委員会が設置され、補助申請者から対象者の選定し、補助率を決定する。1人あたりの補助率や補助金額は決まっておらず、申請者の状況によってケース・バイ・ケースで定めている。
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