リハビリテーションの技術
 中国リハビリテーション研究センター、吉林大学第一・第三病院において中国で実際に行われている理学療法を見学したところ、治療の中心はいわゆる機能訓練であり、リハビリ療法師が提供しているアプローチは、訓練室のマット上で(寝たまま)行う筋力訓練や関節可動域訓練が多いように感じた。歩行練習や日常生活の練習は家族や付き添いが行い、リハビリ治療師の職務ではないように思われた。また、病棟内で歩行練習や日常生活の練習が行われる様子は見られなかった。さらに、日本ではほとんど見られなくなった超短波治療器や、赤外線などの光線療法による物理療法が盛んに行われていた。リハビリ治療師の技術については、麻痺筋に対し神経筋再教育法を適応する治療者が多いように感じた。リハビリテーションはチーム医療の典型であるが、リハビリ治療師が医師や看護師と情報交換することは皆無のようで、相澤病院現地法人関係者によれば医師のカルテや看護記録の閲覧も行われていないということであった。中国のリハビリ治療師には科学的知見に基づいた知識や技術がまだまだ不足していること、また、科学的根拠に基づいた系統的なリハビリプログラムを提供できていないことが確認された。
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