北京市の医療サービス価格基準によると、遠隔診断に適用可能な価格項目は「病院間の会診」、「困難症例の病理読影会診」、「院外画像会診」、「多学科専門家会診」、「病院間の中医学会診」の5つの項目がある。基本的には、一般の外来診療の医師人件費単価もしくは200人民元(約3,500円)/回(交通費、食事代、宿泊代別)が費用として発生する。特例として患者および招かれた専門医師との交渉で会診費を決めることが可能である。他病院の医師に、多学科専門家会診を依頼しても、基本的には他病院の医師の所属医療機関の等級に応じた外来人件費に準ずるため、たとえ院外の医師3名に診断してもらっても、実質診断費は1,000人民元(約15,000円)/回を超えない程度と想定している。(3名以上の医師に診断してもらう事例もあるが稀である。）