医療学術交流ツールとしての利用の代表例として、中日友好医院と台湾中国医薬大学との提携事例を紹介する(図表17)。両院の連携は、1997年に台湾中国医薬大学の王輝明医師が中結腸直腸がんの治療において交流を開始したことから始まった。その後、台湾中国医薬大学は、中日友好医院と共同で患者を治療すること、また結腸・直腸がん分野での人材育成において協力することに合意した。2017年5月、台湾中国医薬大学の王輝明医師が中日友好医院を訪問した際に、中日友好医院の医師の同席のもと台湾中国医薬大学と遠隔カンファレンスが実施された。カンファレンスには、中西結合腫瘍科、放射線科、病理科などの複数の診療科の医師、薬剤師が参加し、直腸がんの肝臓移転と直腸悪性腫瘍の2症例について、手術前に化学療法を行う必要性や術後治療についての意見交換が行われた。
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