中国は2013年から遠隔医療の推進を始めている。当時中国政府は医療機器産業の発展を推進していたことからICTの活用を念頭に、遠隔モニタリング、遠隔手術指導、遠隔医療教育を含めた広義の遠隔医療を推進していたが、それに伴う具体的なインフラ推進計画はなかった。2015年、中国政府は医療衛生情報化インフラ整備を推進することを決定。個人健康データの標準化、電子カルテデータベースの構築のほか、2015年末に80%以上の2級以上の病院のシステムを下位医療衛生機関および地域プラットフォームと繋げる事業も実施された。このように医療衛生インフラを整備するなかで、遠隔医療に活用できる遠隔情報システムの導入も1つの選択肢として検討されていたが、あくまでシステムを構築するなかで「ついでに」遠隔医療のシステムをつけてもいいという考え方であり、「遠隔医療の推進」そのものは目的ではなかった。
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