インド 医療サービスにおける課題:メーカー
 インドの医療機器メーカーはいわゆる中小企業が65%以上とされ、インド国内メーカーの大半は消耗品や医療機器のような低価格、低技術製品に焦点を当てて製造している。ハイエンド医療機器は欧米系が先行しており、GE、フィリップス、シーメンスといった欧米系のグローバル医療機器メーカーは、インド国内にて製品開発からメンテナンスサービスまで自社で対応、更には病院向け販売時のファイナンス機能も含めた総合ソリューションを提供している。日系メーカーの進出にあたっては、大手は現地法人を設立するか現地代理店と協業の上、製品の販売や保守・メンテナンス体制を構築しているが、必ずしも全インドを網羅できているわけではない。また、中小企業に至っては自力で販売や保守・メンテナンスチャネルをゼロから整備することに非常な困難を感じている。なお、世界有数規模の医療機器メーカーであり、また透析治療関連市場では47-48%と世界トップシェアのドイツ・フレゼニウス社では、ダイアライザーや血液回路などのディスポーザル品を含むフルラインナップに加えて、自社グループでの透析クリニックの展開、ファイナンス機能の提供などの総合ソリューション・サービスを提供している。同社はインド市場においても同様に高いシェアを誇り、今後ますます増加し続ける透析治療のニーズを取り込もうとしている。
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