1)インドの健康市場から見える将来性 現在のインドはまだ健康に対する意識は薄く、肥満に対しても、懸念しているインド人は多いものの、自ら率先して平均的な体重や体型にしようとしているひとは少ない。一方で、インド国内のメディアではほぼ毎日のように健康に対する報道や注意喚起、あるいは医療機関が実施している疾患予防キャンペーンなどがみられる。また、公的公園なども整備されており、公園内で運動する人なども徐々に増加傾向にある。インドのヘルスケアに関する提言やプログラムを実施しているPHFIの会長へのインタビューで、インドの疾患に関する課題は心臓疾患であり、起因となる高血圧や肥満の対策が急務であるという認識を示したように、インド医療界では、肥満対策や高血圧対策の必要性を十分に認識している。また、PHFIの会長も本事業を通じた肥満対策に期待を示した。ハイデラバードにある国立栄養研究所(以下、NIN)の研究者へのインタビューにおいても、インドの大企業に肥満者が多く、一方で管理職が予防医療に関心を持っていることもあることから、企業への展開についても可能性があるという助言を受けた。現状は、まだ市民の意識が健康への危機感に結びついていないが、今後、さらに経済発展が進み、市民の所得が増加し健康関連消費が増えることが想定されることから、本事業に対するポテンシャルはあると考えられる。
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