フィリピンにおいては2011年頃から私立病院を中心にPACSを導入する病院が増えている。ただし、公立病院に限ってみると図表・13に示すように大規模病院でも導入が進んでいない。 PACSが導入されている4病院でも、複数施設間の連携が取れていないことや院内システムとの親和性が確保されていないことなど病院側からの不満が聞かれる。本来、島嶼国家のフィリピンでは遠隔診断をはじめPACS導入による病院メリットが得やすい環境にあるにも関わらず普及が一部の私立病院に限られている状況であり、今後PACSが普及する可能性が高いと考えられる。
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