最後に、上述の通り、香港同様シンガポールでも、今般の調査対象である上腕部の医療機器（PMI）市場に参入している企業はいないことが現地病院への訪問及びヒアリングで判明した。一方で、シンガポールにおいても、シミュレーションソフトウェアを販売しているマテリアライズ社が既にMedartis 社、Stryker 社、Trimed 社と組んでパーソナライズド人工関節の販売展開準備を進めており、今後骨接合材料へも進出してくる可能性が高いことが現地病院へのヒアリングで判明した。これについては、他社がこの市場に進出する前に、既得製品としてナカシマメディカル社のPMI が使用されている実績を構築することが極めて重要であると考えられる。ついては、ナカシマメディカル社の現地代理店を通じたシンガポール主要病院への営業活動を急ぐ必要がある。