A.保険制度 シンガポールの医療保険制度は、個人責任、地域互助、政府による間接的援助を原則として成り立っており、中央積立基金(Central Provident Fund: CPF)制度といわれる強制的な社会保障貯蓄制度の中の、メディセーブ(Medisave: 医療費支払い用口座)を軸として、多くの部分を国民の「自助努力」に負っている。政府は、メディセーブやそれを補完するメディシールドといった医療保障制度を整備しているが、保障内容や保障金額には様々な制限があり、日本の国民皆保険制度とは大きく異なる。最も大きな違いは、医療費の原資となるCPF が国民の強制貯蓄制度であるため、政府の負担にはならず、政府支出の抑制に繋がっている一方で、現実的には、国民は収入に応じて民間の医療保険に加入するケースが多く、国民の医療格差は大きいと言える。
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