（1）背景 　骨折患者は、社会・経済発展著しいアジア諸国において増加の一途をたどっており、アジア地域のみでも約150 万人存在するとされ、1,300 億円規模市場と推計されている。とりわけ、東南アジア地域における四肢の変形を伴う骨折後変形患者は、高い交通事故件数などに比例して世界でも多く存在している。さらに、その患者は生産年齢人口である若年〜中年層が多く、社会・経済的にも大きな負担となっており、今後の経済活動の足かせとなる可能性がある。故に、東南アジア地域を含むアジア諸国において、安全かつ正確な骨変形治癒診療（以下、日本式パーソナライズド骨変形治癒矯正診療）を実施することは喫緊の課題である。