第１ 章 本事業の背景 　ベトナムでは、急速な経済発展に伴い生活水準の向上が目覚ましく、また近い将来の高齢化社会の進展を控えて、人々の高度な医療に対する 需要と健康への関心が高まりつつある。しかしながら、ベトナム国内で提供されている医療水準は未だに充分とは言い切れず、水準の底上げが必要である。またベトナムにおいては経済発展と人口高齢化に伴って疾病構造が大きく変化しており、従来の感染症対策に加えて癌をはじめとした生活習慣病対策の必要性も高まっている。このような状況を踏まえて、ベトナムでは大病院等による健康診断サービスの提供が始まっており、富裕層を中心に徐々に普及しつつあるが、内容・質ともに改善の余地があるのが現状である。