ロシアの医療機器市場は2014年時点で約6,485.3百万ドル（約7,134億円世界第9位）の市場規模で、年平均成長率も約6.06％と先進国と比較して高い傾向にある（dts research Medical devices market review 2014 + forecasts 2015-2016）。同国政府は保健医療政策に関する問題意識が高く、心血管疾患・がん・結核等の病気に対する政策、予防医療の促進、医療従事者の待遇改善等を含む大規模プログラム「2020年までのロシア連邦ヘルスケア発展プログラム」を進めている。また医療産業分野でも「2020年までのロシア連邦製薬・医療産業発展プログラム」を進めている。さらに「ユーラシア経済連合（EAEU）」では、医薬品および医療機器の共同市場形成が目指されており、2017年1月から域内共通の新たな医療機器登録承認制度が開始された。今後は、特に医療産業分野におけるロシア市場への進出は周辺諸国も含めた面的な市場進出となる可能性が高い。